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2009年2月 1日 (日)

骨仏は無縁仏ではない

一心寺の骨仏といえば有名です。遺骨を使って大仏を作り、永代供養するというものです。

これについて誤解が多く、間違った情報が流れているように思う。

よく聞くのが「あれはのたれ死んだ人の無縁仏を葬っている。西成のホームレスの亡骸を供養してるのだ」という誤解。


それは間違いです。骨仏永代供養は、立派な墓立てるに比べたら格段に安いとは言え、タダではありません。

かくいう我が家も母方の祖父母は一心寺さんに納めており、お彼岸には毎年行きます。

(一心寺は浄土宗ですが、宗派は問わない。日本の葬式ってのはそもそも仏教というより神道的観念だし、幸せな死を希望する阿弥陀如来のお経を唱えてもらうのでよかろうと思います)


近場の四天王寺の五重塔内に位牌を永代供養するのも墓作るより安めですが、それと骨仏供養って値段ほとんどかわんないですよ。

ほんとの貧乏人はそんなことしないでしょう。

そうでなく、府民の普通の庶民信仰として骨仏が現在あるという現実が正しく報じられていない。

ご近所でもようけ一心寺の骨仏にしたって家は多いし、貧民とかなんとかでなく、子供も少ないし、転勤族だし、あんまり墓参りもいけないし管理も大変。一心寺さんのお骨仏なら、ずっといつもお経唱えてもらって大事にしてもらえるしいいでしょ、という現代的な理由がそのほとんどです。

お彼岸などに行けば賑わっていますが、身なりのよさげな奥さんなどがたくさん参拝しており、ホームレスは一切見かけません。現代の意義は「あまり自分で墓参り行けないなら骨仏のほうが丁寧に奉ってもらえる」という現代的理由がそのほとんどなのです。


先の記事に挙げた大阪DEEP案内でも一心寺骨仏を奇異の目で記事にされたようですが、非常に認識間違ってると言わざるを得ない。

http://osakadeep.info/295.shtm


>その裏の「一心寺」では、行き場を失った無縁仏が誰にも知られず葬られる。

>一心寺に納められた無縁仏の骨は、10年に一度「骨仏」として形作られ、納骨堂に鎮座される。全国広しといえどもホンモノの人骨を使った仏様が堂々と奉られているのはこの一心寺以外知らない。

>西成のドヤ街を抱え、年間数百人が路上で死ぬという、特殊な地域。

>恐らくは全国で最も無縁仏の骨が集まるだろう、この大阪ディープサウスエリアにおいて骨仏の寺として名を馳せる「一心寺」の存在は必然でもある。


えーとまず、まずそのほとんどは無縁仏では無い。お彼岸などには家族連れがみんな拝みに来ます。

骨物は単なる永代供養の一方式でして、低価格とは言えそれなりに金もかかるし本当ののたれ死には供養もされない。

西成のドヤとは関係無いでしょう。最初の骨仏は幕末だし、ドヤとか関係無いやん。


それと、骨仏を一心寺だけの風習のように言うのは間違いです。これはわりと全国に波及していて、各地で骨仏永代供養はわりとよく見られます。


ちょっとググると、

曹洞宗 白王寺[中村観音](名古屋市)

浄土宗 来迎院法然寺(香川県)

浄土宗 長専寺(福岡県)

真宗大谷派 敬覚寺(広島県)

浄土宗 西福寺(福井県)


これらの寺でやはり骨仏やってるそうです。

まだあると思います。確か鹿児島あたりにもどっかやってたような記憶がある。

そんな珍しがるほどのもんではないです。



骨仏は特異な信仰というより、むしろ脱宗教化のご時世の結果としてあるのです。

府民の慰霊碑のようなもんです。

なんでもかんでも西成のドヤと結びつけるのは間違った見解です。

少子化の時代ですから、毎日みなさんから線香あげて頂き、お経読んで頂ける、楽な供養として普及しているといったほうが現代妥当かと思います。

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