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2010年1月30日 (土)

「世界遺産への招待状」2010/01/04

NHK「世界遺産への招待状」の1月4日分が、中国・五台山であったので録画しといたのを見ました。

http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/archives/archive100104.html


五台山といえば、文殊菩薩の聖地です。

普賢菩薩の峨眉山、観音の普陀山とともに3大霊地って思想があるのです。

それは、旧華厳経第二十九菩薩住処品に「東北東に菩薩の住居あり、清涼山づく(中略)文殊師利と名づく(中略)常に為に説法す」とあり、

文殊師利法宝蔵陀羅尼品に「我が滅度の後、此の贍部洲の東北方に於いて国あり大振那と名づく。其の国中に山あり、号して五頂と曰ふ、文殊利師童子遊行居住し、諸の衆生の為に中に於いて説法す」とあり、

これにより五台山が文殊の浄土であると宣伝されてきたのです。


日本の僧・円仁は開成5年(840年)も五大山に登り、日本に五台山の文殊図像を伝えた。

そのため日本の天台寺院には五台山の文殊像が多いそうです。


というわけで日本仏教徒にもなじみのある五台山ですが、いろいろ現地の様子が見れておもしろかったです。

日本仏教との関わりだけでなく、文殊菩薩ってチベット仏教でも信仰とてもあるじゃないですか。

なのでここは中国仏教徒の聖地でありつつ、チベット仏教徒からも聖地として参拝が相次ぐ名所なのです。

漢民族系仏教徒に混じって、チベット式の五体倒地する信者も居て、今も広く信仰集める聖地ということが分かります。


五台山は5つの峰に囲まれた盆地のような一帯なのですが、ここに68もの寺院が集まり、6000人以上もの僧侶が修行する。

5つの峰にはそれぞれ寺があるのですが、最も厳しく、冬は雪で下界と一切連絡途絶える西山・法雷寺に篭る僧侶の修行の様子などがありました。

尼僧も650人も居て尼寺で修行しています。

なんでも文化大革命での破壊を免れたそうで、それもあって聖地感が高まっている。


しかしかつてあったチベット仏教の寺院は、残骸を残すだけになっていまして、これを復興させたいと単身修行を続ける人が居たり、でも財が無いし、ツテも無いし、支援も集めれずとか、やってました。

この人は内モンゴルの人で、心配して家族が出てきて説得したりしてました。(まず家族納得させるくらい弁が立たないと、寄進なんか集められないと思う)


こんな大規模な仏教聖地が残って何千人もの僧侶が修行にあけくれるなんて、日本ではもう滅びた文化です。

文化大革命で寺院も潰しまくったはずの中国に残って日本には無いってのもなんだか淋しいですね。


なんでも物質本位の金だなんだの世知辛いことになっていく中国社会についていけない人に出家者が増えているとのこと。

尼寺に出家してきたまだ若い女性(わりとたぶんかわいい)がピックアップされていた。

なんでも罪を犯した、強要されて罪を犯してしまったとしか理由は言わない。言えないという。元美容師というけど、これは…

勝手な想像ですけど、あっちって理髪店というタテマエの売春店が横行してますよね?そういうことなんだろうか?

本心ではなく、良心の呵責に堪えかねて、俗世が嫌になったということかな…と推測。

ここまで推測せずに、元美容師だったんだ~と取った人が多いのかもしれないけど、口ぶりからそういうことかな…と。重い。


そういや、人にスポット当てたような番組だったんですが、ちらほら仏像も写る。

禅宗系とかでない、チベット仏教系っぽい仏像に思った。

明清時代とか、チベット仏教は篤く保護されてましたし、そのあたりに作られたのかな?と想像。

なにやら五台山、宗派どうこうよりもっと大きな意味で仏教の聖地としてあるようです。

こういう環境はいいと思います。いろいろ学べるだろうし、僧侶が学ぶ場として優れているのではないか。


日本の文殊信仰の人なんかも、観光に五大山行けばいいんじゃないかな。

やっぱ文殊つったら五台山ですよ!

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