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2010年2月 4日 (木)

タイのムエタイ僧、クバ

週刊朝日2月12日号の巻末あたりのグラビアにタイの僧侶クバ氏が紹介されていました。


相手の拳をすっとかわし、腕をとって型で決める。蹴り出される足を膝で止め、体を翻して肘討ちを食らわす。若い僧侶たちに古式ムエタイの理念と型を教える、全身総入れ墨のこの男性。僧侶なのか?格闘家なのか?

タイ北部チェンライ県の山奥、通称ゴールデントライアングルにある寺ワット・トゥム・アーチャー・トン、英名ゴールデン・ホース・テンプル。この寺を率いる49歳の僧侶クバ氏は、かつて百戦錬磨のムエタイ選手として、将来を渇望されていた。

それが、30歳を目前に、突如山の洞窟で瞑想生活を開始。妻子を置いて僧侶となり、山奥での修行の道を選んだのだ。

「現在のムエタイは競技であり、賭けの対象だが、古式ムエタイは、実は内観法であり、瞑想でもある。ムエタイを学ぶことは仏教を学ぶことに通じる。己をコントロールして、静かなる境地を求めるのです」

そう語るクバ。彼は、古式ムエタイを少年僧や少数山岳民族の子供たちに教えながら、独自のスタイルで仏の道を説く、仏教国タイでもユニークな僧侶。


これは珍しい!

このあいだの日記で少林寺について触れたけど、同じようなことですよね。

ムエタイが本来精神修行なのですという東洋的な精神は、日本人としては琴線に触れるところがあるかもしれない。

日本の道と付くもの、花でも茶でも剣でもそういう要素があります。

禅宗の一種では、尺八禅という虚無僧で有名で普化宗もありました。精神統一が極まらないと正しい尺八の音は出ないというわけです。そういう修行論で、修行の一環として尺八の練習があるわけです。

少林寺も自衛であると同時に、僧の精神修行の一環です。

そういうのがムエタイにもあるのだ!とクバ氏は提唱するのである。


西洋では武はあくまで他者に対するパワーでしかないが、東洋ではそれは己を律するための修行なのです。

そういう東洋的価値観をクバ氏の思想に見ました。


普段クバ氏は日々瞑想修行をしながら、ムエタイ経験を伝え、そういったショー的な要素も用いて布施を集め、国境地帯に暮らす少数民族への社会活動に使うという慈善事業をやっているそうです。

これもひとつの僧のありかたであろうと思います。


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こちらは海外サイトのGolden Horse Templeの記事

http://daveearly.com/2008/03/18/the-legend-of-the-golden-horse-temple/

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