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2010年3月30日 (火)

ひがしくに教を名乗る胡散臭い寺

最近なんか、胡散臭い宗教詐欺みたいなところばかり批判的に紹介してるけど、本来の美術話しのサイトに戻りたい!けど紹介しとかないとマズいなと、知っちゃったからには黙ってるのもなんなので書いとこうみたいな義務感で、わりといやいや書いてます。

基本、私は新宗教に対して融和的な思想のつもりです。そういう雑多な独自の信仰の宗教があったっていいと思うし、決してそれを軽んじない。

ただ、明らかに信仰というよりビジネス、それも霊感商法であったり、民を騙してどうこうしようみたいな点についてはきっちり批判したいと思います。なんで真摯に己の宗教の真面目を見せれないのか。それで信仰集めるのが筋だろうし、なんだかんだと権威を装ったりしないと信仰維持できないなんて紛い物ですよ。

きちんと己の宗教の「生身」を民に全て見せ、そのうえで教義の素晴らしさや教祖の人徳で信仰を集めるというのが正しい宗教に思います。

正しい心根の新宗教が増えますように…



さて、今回はまた権威詐欺の香りプンプンの宗教団体です。

「ひがしくに教」について。


ひがしくに教というのはWikipediaなどで調べてもらえれば分かりますが、はるか昔にできた新宗教団体です。

戦後、元皇族の東久邇宮が1950年4月15日に作った禅宗系の新宗教団体です。(戦後GHQ指示により11宮家が皇籍離脱になっており、この時点では元宮様という立場)

東久邇宮は元陸軍大将、戦後初の総理大臣に就いた人物でもある。


この東久邇宮を教団幹部として登録した新宗教というのが、かのひがしくに教事件。

ひがしくに教は、正式名称は禅宗ひがしくに教といって、禅宗系の団体だったそうです。


昭和25年6/23、法務府は62歳となっていた東久邇を教団幹部として届け出ていた新興宗教のひがしくに教について

東久邇の幹部就任取り消しと教団名使用禁止通告を行い、話題となった元宮様の新興宗教はあっけなく費えた。

ひがしくに教騒ぎの元々の経緯は東久邇が旧宮邸で4/15、曹洞宗龍海寺の小原龍海(46)を招いて得度式を行った事から始まった。

この小原が焚きつけて元宮様の新興宗教旗揚げとなったのだったが、こうしてあえなく頓挫、

さらに11/15には小原の出した不渡り手形68万760円の支払いを求めて日本精工軸受処理協議会委員長の山本彦三郎に東久邇は訴えられ、踏んだり蹴ったりの結末となった。


…という事件。落ちぶれた元宮様に取り入った生臭坊主が看板にして新宗教立ち上げを狙ったが、あえなく頓挫というしょーもない事件です。

…ところが?



「ひがしくに教」は解散したはずであるが、なぜか近年になって宗教法人として復活している。

埼玉県さいたま市岩槻区上野にある「龍海寺」という寺院が「創立者:東久邇宮稔彦」「開祖:小原龍海」として運営されているが、どのような繋がりがあるのかは不明である。

http://wikipedia.atpedia.jp/wiki/%E6%9D%B1%E4%B9%85%E9%82%87%E5%AE%AE%E7%A8%94%E5%BD%A6%E7%8E%8B

そんなもんは存在しなかったし、宗教法人として実態もあったためしが無いというのに、ひがしくに教を名乗る胡散臭い団体が最近できたようなのです。


青雲山 龍海寺

創立者/東久邇宮稔彦(元皇族~第四十三代首相)

開祖/小 原 龍 海

旧本院/東京都新宿区上落合1−19−18

旧納骨堂/「赤とんぼ」の作曲者、山田耕作先生より寄贈。

本院/東京都東久留米市浅間3−5−4

埼玉別院/埼玉県さいたま市岩槻区上野6−6−5

住職/齋 藤 浄 寛

    NPO全国葬送支援協議会 理事長

    埼玉福祉協同組合 理事・事務局長

    全国仏教福祉会 会長

http://www7a.biglobe.ne.jp/~ryuukaizi/

また水子供養寺です。

宗派を超えてといいますが、おそらく齋藤浄寛さんは伝統宗派で得度したお坊さんではないし、宗派が無いのだと思います。

といいますのも、このかた何者なの?と調べると正体が出てきます。


新・生活サービス。お坊さんを紹介する会社、『日本近代宗教研究会』

急な葬儀や法要に。寄付や義務など一切ありません。

http://www.zensyu-ren.co.jp/

日本近代宗教研究会(商号:株式会社グランド・レリジオン、所在地:埼玉県蕨市、代表取締役:齋藤 浄寛)は、急な葬儀や法要に、各宗派の僧侶を紹介する会社です。

(中略)

仏教各宗派50名以上の僧侶と、神道やキリストにも対応致します。

(中略)

現在の対応地域は、東京、埼玉、千葉、神奈川全域ですが、代表取締役

である齋藤 浄寛が理事長を務める別組織、『NPO全国葬送支援協議会』(URL:

http://www.npo-sousou.com/ )を基盤とし全国の都心部を中心に展開してい

きます。

http://pressnet.biz/release/3605

単に葬儀屋の社長ですよ。

上記の日本近代宗教研究会は古い名で、今は全国仏教福祉会となってるようで、これは葬儀会社の株式会社グランド・レリジオンが運営するものです。


代表者/代表取締役 齋 藤 浩 司

青雲山 龍海寺 埼玉別院 管主

慈悲と奉仕の・・・八正会 会長

埼玉福祉協同組合 理事・事務局長

     (埼玉知事認可第3550号)

    NPO法人 

    F・E・R・Eグローバルコミュニケーション 副理事長

     (内閣総理大臣認証 第427号)

㈱ZEAL 代表取締役

http://www.zensyu-ren.co.jp/p02-1-gaiyou.html

ここの代表取締役の齋藤浩司というひとが龍海寺管主とのことで齋藤浄寛氏とイコールのようです。

(いろいろ立派そうな各団体の役職名がずらり並んでるけど、どれもこれも本人が作った団体です。実態あるんだかなんだか)

思うに、これは葬儀屋さんが運営してる寺ということではないかと。

代表者名が齋藤浩司ってことは、齋藤浄寛で戸籍は変更せず元のまま名前使い分けてるんでしょかね。

普通は出家すると戸籍も戒名に変えます。在家得度などといってそのままの名前のかたもいますが、お寺持って説法したり仏事を行う住職が俗名ってことはまずありえないんじゃないでしょうか?

…ということは、この葬儀屋さん、正式な僧侶の可能性はかなり低そうな?少なくとも伝統的な仏教のなんらかの宗派で得度した僧侶というのではないような気がします。


どういう経緯でひがしくに教の末を名乗ってるのか一切不明なんですが、限りなく胡散臭いように思います。

そもそも禅宗系のはずのひがしくに教なのに、水子供養ってのも違和感ありますし、

ここは何宗でもなく、単なる葬儀屋さんが副業でやってる祈祷ビジネスの寺ってのが正解じゃないのかな~と諸々を総合すると思います。


思うに、「水子供養」を前面に押し出してるビジネス臭い寺は総じて胡散臭いように思います。(たいがい単立の伝統宗派でない寺院ですが)

結局気に病んでる女性の心に付けこんで「障り」を煽って金儲けって話しなわけで、仏教者のやることとは私には思えませんね。

別に信仰者のかたから、「せめておろした子のためにお経唱えてやってくれないだろうか?」とお願いされ、故人への心づくしとしての親族の情に応えるのは悪かないと思います。しかし、寺のほうから霊障を煽って供養しろしろ言うのはどうかしてる。

水子供養業はいろいろ問題あると思いますよ。

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