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2010年4月30日 (金)

朱印と巡礼文化

○○霊場巡りだの札所巡りだの巡礼文化はいまや日本だけのものではなく、台湾や韓国でもマネて企画されたりもししています。

…が、そもそもこれは別に日本だけの文化ではありません。


例えばヨーロッパ、キリスト教でもそういう文化がある地域がいくつかあります。

スペインのガリシア地方のサンティアゴ・デ・コンポステーラへ至る巡礼街道はスペインやフランスで文化遺産登録されているそうです。

欧州各地に巡礼開始地点があり、フランス4つの道に集約され、スペインで1本の道になる。

巡礼者はつば付き帽子を被り、マントをはおり、杖と巡礼の証しにホタテ貝の貝殻を身に付けるという、お遍路ファッションに対応するような巡礼ファッションがありんます。巡礼宿などもでき、名所もあり、似たような文化がキリスト教でもあるのです。


さて、今回読んだ本は、そういう文化がイスラムにもあり、それを調べた本です。


『シーア派聖地参詣の研究』

シーア派聖地参詣の研究 (東洋史研究叢刊)

シーア派聖地参詣の研究 (東洋史研究叢刊)

著者の守川知子氏はこの分野の研究をいろいろ発表されてるかたで、この本はシーア派の巡礼文化を知るには格好の本だなと思いました。(高い学術書ですが、興味あるかたはどうぞ)


あとはつい最近、国書刊行会からもうちょっと安価な本でこういうのも出たようです。(まだ未読です)

『イスラーム巡礼のすべて』



各国の巡礼文化を見てると人間て変わらないなあと思います。日本の巡礼文化とも通じる部分が非常に多い。

これは「きっかけ」を作る意味でいい風俗だと思うし、復権していって欲しいなと思います。


そういえば、ついでに書くけど、徳島市の徳島文理大で客員講師をやっているカナダ人のディビット・モートンさんが、四国八十八所の英語版ガイドブックを自費出版なさっている。彼はお遍路文化を研究しておりまして、ちょっとおもしろい人物です。

ガイドブックは徳島県鳴門市の第一番霊場・霊山寺や、モートンさんのサイトから購入可能とのこと。

http://www.davidmoreton.com/

日本宗教史の研究家だそうです。


日本の朱印文化っていいと思うんですよね。キリスト教でもメダイ集めたりあるとは思いますが、もっと明確にコレクション、つまりスタンプラリーになってる日本の文化は凄く巡礼者が「燃える」と思うんです。

特に神社のご朱印より、仏教寺院の朱印はメッセージ性もあっていいと思います。

神社って「○○神社」と書いて朱印押すだけが大半でしょ?でも寺はしばしばそこの寺の教えとかをドカンと書いてきます。メッセージ性が強く、そこが魅力。東大寺で書いてもらえば「華厳!!」と思想をアピールしますし、そういうのがいいと思います。

神社とかも、神道はメッセージ性が希薄なところが神道的ではありますが、例えばその神社を詠った和歌を書くとかいろいろいい感じにできるんじゃなかろうか。

これをキリスト教巡礼やイスラム巡礼に取り入れることも可能かもしれない。聖書やコーランの一節を書いてくれるというのとか、ありがたいと思うし、信者の信仰心を深める意味でも意味があると思う。

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