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2012年8月 1日 (水)

韓国仏教界の中国政府によるチベット政策に対する抗議は立派である

日本のメディアでは断片的にしか報じられて無いが、チベットでは今とんでもないことが連日起こり続けている。

寺に官憲が入り思想統制が行われ、焼身自殺が相次ぎ、外国人ジャーナリスト等はラサから排除され、21世紀に世界2位の経済大国でこれかよ…と呆れるほかありません。


はっきりいってチベット仏教及び寺院の危機です。信仰の自由が守られず、潰されようとしている。

仏教者はこれをだんまりでいいとは思えないわけです。

けど、日本の仏教界は、一部のアンテナ感度のいいお寺さん除けば、この問題には無関心であることが多いように思う。


さて、この問題、韓国の仏教界が結構中国と揉めてるんです。


チベット問題を逐一伝えてくれてるTwitterのtonbaniさん(https://twitter.com/tonbani)とこなんか見てるかたは知ってると思いますが、以前韓国開催の仏教会議において、こういう騒動がありました。


世界仏教徒大会でチベット代表団締め出し

http://news-tibet.ldblog.jp/archives/51982973.html

11日から15日にかけ、韓国・全羅南道麗水市で開催された世界仏教徒連盟(WFB)韓国大会で12日「同じ場所にはいられない」という中国側の抗議を受け、チベットの亡命政府閣僚や僧侶が会場から締め出される一方、中国代表団も開会式への出席を取りやめるという事態が起きた。

 

中国側は同日午前8時半から麗水オーシャンリゾートで行われたWFB代表者会議(本部タイ・バンコク)で、チベット亡命政府のペマ・チンジョル宗教文化相ら3人に退去を求めた。同相を除く2人は、WFBスウェーデン支部員の身分だったが、中国側は2人について「チベット亡命政府を代表して出席した」との主張を譲らなかった。3人は中国側の要求を拒否したが、WFB本部が「円滑な会議施行のために退場してほしい」と要請したことから、結局議場を去った。中国代表団はまた、同日午後6時から開会式が行われる興国体育館前まで来たが、チベット代表団が既に入場しているのを見て、出席を拒否し、宿泊先に引き返した。その後中国側は「あす(13日)に撤収する」と大会執行委員会に伝えてきたという。

 

WFBは宗派を超え、世界の仏教徒の和解と協力を目指すため、1950年に設立された。大会は隔年で開催されており、今年の韓国大会には33カ国から約1000人の代表が参加した。

 

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版  2012/06/13

http://www.chosunonline.com/site/



AFP:韓国で開催されていた「世界仏教会議」をサムドゥン・リンポチェ等の亡命チベット人が参加していることに抗議し、

ボイコット・帰国した中国代表団に対し、韓国仏教徒の団体が抗議、謝罪を求める。

http://www.sundaytimes.lk/index.php?option=com_content&view=article&id=20395:skorea-buddhists-slam-china-boycott-of-event&catid=81:news&Itemid=625


と、このように、韓国の仏教界ではこの問題での中国批判がおこっているわけです。


さらに韓国のジャーナリストがこんな潜入ドキュメントを制作

http://www.youtube.com/watch?v=ryGUjnHkw9E


この手の報道は、欧米メディアにまかせっきりですが、東洋人ならよりまぎれれるので、取材よりしやすいはずであり、GJというべき仕事です。



このような韓国の動き、私は立派だと思います。

日本の仏教界のスルーっぷりはどうなんでしょうか?

(一部のお寺さんはもちろん除く)


で、チベット自治区の外国人の入国がやっと解禁されたのですが…


中国が外国人のチベット旅行解禁も韓国は除外

中国政府が外国人のチベット旅行禁止措置を解除しながら韓国をはじめとする一部の国の国民のチベット旅行は依然として認めていないことが確認された。

チベット観光庁(西蔵旅遊局)は6月20日から外国人旅行禁止を解除すると明らかにした。だが、韓国と英国、ノルウェー、オーストリアは依然として旅行禁止対象国となっている。

西蔵旅遊局は禁止理由を明らかにしていないが、韓国の外交関係者は「韓国仏教曹渓宗(チョゲチョン)がチベット仏教代表団を招請したことが問題になったようだ」と話した。

6月12~15日に麗水(ヨス)で開かれた「世界仏教友誼会」韓国大会で友誼会正式支部として登録されているチベット代表団が参加したが、中国仏教代表団が彼らの出席を非難し自国に撤収してしまったことに関するものだ。

 

実際に米コロンビア大学でチベット研究所を率いるロバート・バーネット教授は自身のツイッターに「韓国が仏教フォーラムにチベットの僧侶を招請したこと」を韓国人のチベット旅行禁止理由と指摘した。

彼によると、英国はキャメロン首相が5月に中国側の強力な抗議にもかかわらずダライ・ラマに会ったことが問題になった。

オーストリアも同月にファイマン首相がダライ・ラマに面会した。

ノルウェーは中国の反体制活動家の劉暁波に2010年にノーベル平和賞を贈った。中国は6月に国際会議出席のため中国に入国しようとしていたノルウェー前首相のビザを拒否することもした。

http://japanese.joins.com/article/583/156583.html


完全に仏教会議を巡って韓国側が強気で抗議してきたことへの報復ですね。

韓国仏教関係者が入国してくるのも警戒してるのかもしれない。


なんにせよ、韓国仏教界のこれを巡る態度は正しいと思うし、圧力に屈せず筋を通して欲しいと思う。

…と同時に、日本の仏教界はなんとも情けないなあとも思うわけです。

全仏として抗議声明出すとかありうるんじゃないだろうか?


なんか上記記事のコメント欄では嫌韓の人がなぜか韓国批判してるけど、経緯理解してないのでしょう。

この件において中国こそ批判されるべきで、韓国仏教界の抗議はもっとも。立派です。

いくら韓国嫌いでも、正しいとこは正しいと褒めるべきじゃないかなと思いますねえ。

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